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自民党の新憲法草案

自民党新憲法草案を新聞で斜め読み
した。前文、第二章(安全保障)、
第三章(国民の権利および義務)、
第九章(改正)に、重要な変更が
加わったように感じた。

・現行の憲法はこちら
・自民党新憲法草案はこちら



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まず前文だが、現行の前文をなぜここ
まで変えるのかがよくわからない。

(押し付けられたものではなく)
日本国民が自らこの憲法を制定する、
と述べるのはもっともだが、現行の
前文が掲げる崇高な理想をあえて
省くのは、一体何故なのか。現行の
前文はわかりやすく感動的ですらあり、
前文とはまさにこういうものであって
欲しいと思わせるものなのに。

第二章(安全保障)については、
「自衛軍」という単語が新しく登場
した。もはや自衛隊は「軍」と言って
差し支えないだろう。

第三章(国民)権利および義務について
は、第十二条(国民の義務)の「自由
および権利には責任および義務が伴う
ことを自覚しつつ、常に公益および公
の秩序に反しないように自由を享受し、
権利を行使する義務を負う」という
部分が重要であるように思う。

現行の憲法では「国民はこれ(自由
および権利)を濫用してはならないので
あって、常に公共の福祉のためにこれを
利用する責任を負う」となっており、
比較すると、草案はかなり国民を牽制
しているような印象を受ける。

公共の福祉は、結局は国民の利益で
ある。しかし、公の秩序というのは、
時としてある一部の人間にとっての
利益となる恐れがある。

現行の前文には「そもそも国政は、国民
の厳粛な信託によるものであって、その
権威は国民に由来し、その権力は国民の
代表者がこれを行使し、その福利は国民
がそれを享受する」という感動的な一文
があるのだが、草案では前文のこの部分
は省かれ、代わりに「秩序に反しない
ように」が加わるのである。
「国民のための」という観点が抜け落ち
てはいないだろうか。

第九章(改正)の変更点は憲法改正の
手続きで、今までは「議会で2/3以上
の賛成→国民投票」だったものが、
「議会で1/2以上の賛成→国民投票」と
なった。これにより、憲法が変えやすく
なった。

時代に応じて憲法を変えていくのは
構わないと思うが、どう変えるかが
重要だ。国民は、必要なものを残し、
変えるべきはきっちり変えられるよ
うな人間を、選挙で選ばなければなら
ないと思う。
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その他の変更はおおよそ妥当なところ
ではないかしら。第六章(司法)に
加えられた「軍事裁判所」が何をやる
機関なのかなど、私の勉強不足でわか
らない点もあるが。

第三章の第二十条(信教の自由)に
「国及び公共団体は、社会的儀礼または
習俗的行為の範囲を超える宗教活動は
行ってはならない」というような文章
が加わったのは、首相の靖国参拝の
拠り所にするためだろうか。

ざっとみて大変気になるのは、「秩序」
という言葉が多く使われていることだ。
現行憲法の第二章の「正義と秩序とする
国際平和を誠実に希求し」からの引用
なのだとしたら、「秩序」という言葉
が一人歩きをしているような印象を受
ける。

世界の秩序を乱す国家や、日本国内の
秩序を乱す個人に対しての抑圧、攻撃が
加えられることを予告しているようだ。
国家がどのように「この人は国の秩序を
乱しています!」と決めるのだろうか。
空恐ろしい。

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自民党新憲法草案の狙いは改正要件の変更にある

自民党の新憲法草案が出された。改正ポイントをまとめると(1)自衛権・自衛軍の明記(2)過去の裁判で不都合となった部分の改正(3)更なる改憲に向けた足がかり、という大きく分けて3つの変更箇所がある。このうち(1)と(2)は解釈改憲や最高裁の判例によってすで

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